「あさ」について

「あさ」のMVが公開されました。 僕は歌詞を担当しました。 全文載せておきます。 「あさ」 幸せな僕が 許せないあなた 紙飛行機が墜落した夜に 浜辺で踊る 満月に 花火のあかり 吹きかける 「唇が傷口みたい」 なんて言うから 透明な言葉で少し 蓋をした 触れていた窓に映った 臍の緒を 辿ってく間 欠伸を溢すの 閉ざされた部屋に くるまった僕は 愛される痛みを隠した 夜に 消えてく痣の優しさが あなたのことを忘れない 朝 「唇が傷口みたい」 なんて言うから 透明な言葉で少し 蓋をした 触れていた窓に映った 臍の緒を 辿ってく間 欠伸を溢すの 人と会話をする中で一番痛々しく見える

「てらす」公開

「てらす」が公開されました。 この曲に僕は全く関わってないですが、これを皮切りに「風車」が始まります。 僕は「風車」自体には関わっていて、その中でいろんなことを考えて、いろんなことを書きました。順次発表されていくと思います。 「てらす」はとてもいい曲なので、ぜひ聴いてください。 あと、てらすの動画の概要欄には小説が書いてあります。これも僕が書いたものではないですが、いいお話なので読んでみてください。長いので、ゆっくり休日にコーヒーでも飲みながら読むのがいいと思います。

あまり

「末余り」の歌詞を書いていた時に、わけもわからないまま曲のイメージを膨らませるために書いた小説みたいなもの。結局、歌詞にはなにも関係しなかったので載せておきます。  子どものころ、わたしとあなたは並んで通学路を歩いていた。クレヨンみたいな赤色の太陽が山並みに触れて、わたしたちの足から二つの黒い影が伸び、ブロック塀で「く」の字に折れ曲がった。  あなたはランドセルからおもむろに「なつのともだち」という冊子を取り出す。その日は、ちょうど一学期の終業式で、夏休みの宿題として渡されたものだった。 「ねー」  と、あなたはわたしに呼びかける。 「せんせいは、事故にきをつけましょうって、ちゃんと勉強する

月とスーパーボール。

以前、note で漫画原案コンテストがあったときに書いたものを見つけたので載せておきます。 1 回想。 陸上大会。中学男子走り幅跳び。 レーンに立って手を上げている伊藤ちひろ。 『遠くに行きたい』 走り出す。 『遠く』 走っている。 『なるべく遠く』 踏み込んで、ジャンプする。 『こんな重い体から抜け出して、もっともっと遠くに……』 着地しないまま回想終わり。 部室。痣だらけで倒れているちひろ。 2 中学校。 クラスメイトの噂話。 「ねえ、退院したんだってー」 「え、誰が?」 「陸上部の、ほら」 「ああ、あの人」 「あ、あのパッとしない人ね」 「